和束町について
和束町の位置
京都府の南西に位置する和束町。
町の中央を和束川が流れ、その両側に丘陵地が広がっています。
このあたりの地形は火山活動で隆起した丘陵地帯で水はけがよく、 また、内陸部であるため、寒暖の差が激しい地域です。
お茶の栽培には、水はけのよさ、寒暖の差、風通しなどの気候条件が必要ですが、 和束町はそれらの全てを備えています。
八百年以上もの昔から変わらず、ここでお茶が作り続けられているのもうなづけます。
和束町について
和束町は人口約6000人の小さな町。
町の半数以上の人がお茶の生産に関わって生計を立てています。
和束町の茶園の総面積は和束町全体の面積の1割を占め、
東京ドームに換算すると約140個分の広さに匹敵します。
町の中央を流れる和束川にはあゆやあまごが泳ぎ、春には桜が咲き乱れます。
桜の季節が過ぎると、和束町は大忙しです。
立春からかぞえて八十八夜となり、 新茶の初摘みの時期となります。
この時期のお茶の新芽は頃合いを迎え、 昼間は茶園で茶葉を摘み、 夜はそれを蒸したり揉んだりします。
まさに二十四時間ぶっとおしで新茶を作り続けます。
和束は京都盆地と奈良盆地の境に位置する内陸部であるため、夏は暑く、冬は雪が降るほど寒くなります。
秋には、紅葉も美しいので、 散歩をする人やサイクリングで和束に来る人もいます。
お茶供養まつり
毎年秋には、おいしいお茶を作り続けてくれたお茶の老木を供養する 「お茶供養まつり」を行なっています。
お茶の木の寿命は20から30年なのですが、 役目を終えたお茶の老木は 刈り取られ、新しい茶木が植えられます。
刈り取った老木を供養するために、霊峰「鷲峰山(じゅうぶさん)」に集め、 修験道らによって荘厳な護摩焚きが行われます。
古来、お茶の木は霊気を宿すとされてきました。
お茶の老木への感謝とそれぞれの願いを込めて、 多くの人たちが 鷲峰山に集まります。
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