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約90年お茶とともに過ごして来ました。「木製 八木式 揉捻機」

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カメラにおしり向けて、なにやってんのっ
ってかんじですよね。

ちなみに正面のおしりは、
おぶ松さんのおしりです…


今日はご近所、和束町原山のお家に、2年前まで使っておられた製茶機械をお譲りいただいたので、取りに行かせてもらいました。

この製茶機械は、そのお茶農家ご主人さんの叔父さんが購入し、その後を引き継いで大事に使っていたもので、なんとっ 昭和初期 の製作だそうです。

昭和は64年間、平成で29年目なので、約90歳っ
すごいですねっ


これは揉捻機という製茶機械で、
生葉を蒸気で蒸し、その茶葉をさばき風と熱を加えながら乾燥させつつ粗く揉む工程の後に、風や熱を加えず、圧力と回転だけで茶葉の組織を柔らかくし、茶葉の表面と芯の水分を均一にするための機械なのです。

つまり茶葉の組織を柔らかくする事により、急須でお茶を淹れたときに、そのお茶の成分や香り、味わいなどが抽出されやすくなります。また茶葉の水分を均一にする事で、保存性の向上や品質向上に影響を与える重要な工程を担う機械だったりします。


しかも木製。こんな機械は滅多にお目にかかれないと思います。

文化遺産級のものだったりしてっ


さてこの揉捻機さんがつくられた昭和初期って、どんな感じだったんでしょうね?

茶業近代史によると、お茶は幕末から明治にかけて対外貿易の花形商品でした。
しかし国際情勢や国際競走により、日本のお茶輸出は大正1年には低迷の一途を辿っていたそうです。
そんな中、第一次世界大戦が勃発します。
主戦場にならなかった日本の茶業はV字回復をし、大正6年には最大の輸出量を記録っ!

但しそのような流れでのことですので、大戦が終わると同時にまたも輸出は停滞していきました。

えらく、外国の影響を受けてますね〜

その後昭和30年くらいまでその流れは続きます。
そんな状況の中、この揉捻機はつくられたんですね。


いろんな喜びや苦労や汗、お茶に、まみれていたんでしょうね。

そのせいか、
奥さんの気働きとパワーが半端ないです!

僕たちと一緒に、機械を持ち上げてくれたりします。
その勢いにビックリ!
女性なのでお歳は聞けませんでした。

ありがとうございます。


なんとかみんなで、丁寧に運ぶことが出来ました。

おぶぶ茶苑の新工場で、ピカピカに磨いて、しっかり整備させてもらいます。

そしてこれからもお茶にまみれてもらえるようにしたいですね。

この揉捻機さんのつくったお茶が、今度は世界に影響をあたえられるようになったらいいな。

そんな昔と未来におもいをはせながら、このお茶をどうぞ


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この記事を書いたおぶぶメンバー-Author Profile

hiro
お まつりごと や、
スーパーサブを担当しています。


一瞬一瞬を楽しみ、
シアワセと感動を皆さまと分かち合えたらいいなと思っています。和束でお会い出来たら嬉しいです。

焚き火大好き。
プチサバイバー目指してます!

京都おぶぶ茶苑の創業者の一人。日本茶インストラクター第一期(01-0241)
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