この日は、リトリートの前夜祭。
ヨガの一流派である、ヨギックアーツの創始者ダンカン・ウォン先生の2時間にわたるワークショップと、タイ・バーホーさん、スティーブ・オダさんによるコンサートで、リトリートが静かにそして力強く始まりました。
前夜祭ワークショップ
ついに前夜祭が始まった。
午後2時。
ついにリトリートの始まりです。
最初は、ヨギックアーツの創始者ダンカン・ウォン先生のワークショップ。
当初の予定では、90分のところ、2時間半にわたる長時間のワークショップに急きょ変更!
ダンカン先生の指導のもと、体がほぐれてゆく。
ヨギックアーツの激しい動きが、徐々に深まると、それに合わせて、タイ先生のタブラのリズムが加わりました。
WS中は、タイ先生のタブラの生演奏が響く。
ふだんのワークショップでは、スピーカー越しのリズムしか得ることができませんが、ここでは、生演奏。しかも、ダンカン先生のリード、そして参加する全ての人の鼓動にあわせて、タブラのリズムが響きます。
終ったときには、静寂の中に充足感が残りました。
そして晩御飯
慎ましやかだけど、にぎやかな夕食
この日の晩御飯は、おでん。
お寺の土間でいただく質素な晩御飯は、ふだんとはまったくちがうものでした。
インド古代音楽のコンサート
サロードを奏でるオダさんとタブラを打つタイさん
日が暮れかけたころから、タイ・バーホーさんとスティーブ・オダさんによるコンサートが
インドに古くから伝わる弦楽器「サロード」のやさしい調律の音色から静かに始まりました。
静寂と暗闇の中を旋律が流れる。
そして、その音色を包み込むように響く、こちらもインドに古くから伝わる太鼓「タブラ」の力強いリズム。タイさんの打つタブラは、25もの音色があり、何かを語りかけてくるようなリズム。
そして、この日はちょうど満月。
この日の演奏は、「ラーガ」と呼ばれる旋律。
「ラーガ」には、ある一定の旋律の決まりがあるのみで、そもそも楽譜というものが存在しません。
なので、そこにいるその場の雰囲気を共に作り上げている聴き手も含めた全員から醸される雰囲気が、そのまま旋律となります。
コンサートを終えたあとのタブラ
流れるような旋律とリズムの合間には、本当になにもない静寂。
走り去る車の排気音も、エアコンの空調も、冷蔵庫のコンプレッサーのうなり音も何も聞こえない静寂。
静寂と漆黒に包まれた、お寺に響くサロードの旋律と、タブラのリズム。
「贅沢」なひとときでした。
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