この日は、昨年に引きつづき、マドリード国際交流センターにて日本茶セミナーを開催させていただきました。
今回の会場であるマドリード国際交流センターは、国際交流基金の拠点のひとつで、1972年に設立されて以来、日本の友人をふやし、世界との絆をはぐくむため、「文化」と「言語」と「対話」を通じて日本と世界をつなぐ場として、現在では、世界23カ国に24の拠点があります。
2013年にはロンドンの国際交流センターにて、また2016年、2017年にはマドリード国際交流センターで、日本茶普及セミナーを開催させていただいております。(ありがとうございます!)
今回のセミナーには、20名ほどの方が来てくださりました。
マドリッドでは、昨年より、おぶぶの国際インターン制度の卒業生であるアンナ(マドリッド在住)がスペイン語通訳に入ってくれており、英語の分からない人にも楽しんでいただけるようになりました。
(アンナの場合、ふだんは日本茶を自分で教えたりもしているので、通訳というよりは超訳でしたが。笑)
今回は、ほうじ茶、玄米茶、露地煎茶(太陽の煎茶・春)、抹茶といった基本的な日本茶を飲んでいただき、その背景にある文化や歴史についてお話させていただきました。
今回で3年連続でおぶぶの日本茶セミナーに参加して下さっている方もおられたりと、日本茶についてホンキで知りたいと思ってくださっている方も多数ご参加くださり、ノートを取っている方も少なくありませんでした。
スペインは、人口が4600万人と日本の半分ほどです。しかしスペイン語の話者は、英語の話者よりも多いと言われており、南米を中心に4~5億人いると言われています。
日本人からすると、英語が話せれば、世界中の人とコミュニケーションできそうに感じますが(僕もその一人でした。)、実はスペイン語の世界はもっと広いのかもしれません。(この日もお手伝いくださったスタッフの方は、ウルグアイのご出身でした。)
スペインは、基本的なコーヒーカルチャーのお国柄ですが、お茶の人気も着実に増えてきているようです。そしてその流れは、スペイン一国にとどまらず、スペイン語圏全体に広がっているように感じます。
英語圏以上に日本茶がまだまだ知られていないスペインとスペイン語の世界。
これからが楽しみですよね。
会場を快くご用意くださったマドリード国際交流センターの皆さま、来てくださった皆さま、通訳してくれたアンナ。
本当にありがとうございました。
目次【海外日本茶普及ツアー2017冬】ヨーロッパ5カ国編
目次【海外日本茶普及ツアー2017冬】ヨーロッパ5カ国編
この記事を書いたおぶぶメンバー-Author Profile
- シングルオリジンの荒茶(あらちゃ)の魅力、そして喜多をはじめ茶産地・和束に生き、茶に命をかける人々の情熱に感激し、おぶぶの立ち上げより参画。
まだ世界に知られていない、日本茶の魅力を世界に伝えるべく、文字どおり世界じゅうを駆けめぐる多忙な日々を送る。
おぶぶの伝道師。日本茶インストラクター第7期。1974年、奈良出身。
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