この日は、ヴィタルバルベリス・カノニコという350年以上の歴史を持つアパレルメーカーのサロンにて、日本茶セミナーをさせていただきました。
この会社は日本にもカノニコの通称で進出しており、マネージャーのシモネさんは何度も日本に来たことがあるそうです。
今回のセミナーは、二年前にイタリアで設立されたプロ・ティー・アカデミーとのコラボレーションで開催することができました。
この組織は、ご自身でもイタリアでお茶をプロ(ティーハウスやレストラン)向けに卸売を10年以上されているサルバトーレさんとミラノでティーハウスを同じく10年以上経営されているガブリエラさんの二人によって立ち上げられました。
そういう経緯もあってか、今回の参加者の方々は、とてもお茶に詳しく、また参加者の4分の1が急須をご自宅にお持ちの方とのこと。(ビックリです!)
また茶畑オーナー様も参加してくださっていました!
セミナーの最中でも沢山の質問をいただき(ラテンの国は質問が出やすい気がします!)、またサルバトーレさんが通訳してくださったのでこちらで元々ご用意していた以上の内容を話してくれました。
この日、お出ししたお茶は、
・黄金のほうじ茶
・太陽の煎茶(春)さえみどりスペシャルバージョン
・古式製法 桜茶
・玉露「天の雫」
・ニードルシェイプ和紅茶
の5種類でした。
水は、サルバトーレさんが用意してくれた現地の軟水ミネラルウォーター。硬度は22。
ですのでどのお茶も日本で淹れるのとほぼ同じような味わいで淹れることができ、玉露の一煎目もクリームダウンすることなく淹れることができました。
この日も玉露「天の雫」は、参加者の方々に淹れてもらいました。
茶器の説明では、蓋碗(がいわん)→絞り出し→宝瓶(ほうひん)→急須と進化したトピックでは、自宅に「絞り出し」があるけど、これまで名前が分からなかったのが、分かってよかったとのこと。すごいレベルですよね。笑
この日の一番人気は、玉露「天の雫」の一煎目でした。(二煎目も高かったですが。)
またティーサラダ(茶がらのおひたし)は、ここでも人気が高かったですね。(これまでに食べたことがある人はおられなかったようです。)
今回のセミナーには、ミラノから車で3時間位離れた町に住んでいる人も来てくださいました。
また国際日本茶協会についてもお話したところ、もちろん皆さん興味を持ってくれました。
エスプレッソ発祥の国イタリアでも少しずつ、お茶の人気がたかまってきているようです。
今回の日本茶セミナー開催に尽力してくださったサルバトーレさん、ガブリエラさん、会場として協力してくださったカノニコのバレンティナさん、そして参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
この記事を書いたおぶぶメンバー-Author Profile
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シングルオリジンの荒茶(あらちゃ)の魅力、そして喜多をはじめ茶産地・和束に生き、茶に命をかける人々の情熱に感激し、おぶぶの立ち上げより参画。
まだ世界に知られていない、日本茶の魅力を世界に伝えるべく、文字どおり世界じゅうを駆けめぐる多忙な日々を送る。
おぶぶの伝道師。日本茶インストラクター第7期。1974年、奈良出身。
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