この日の午後からは、抹茶のワークショップを開催させていただきました。
場所は、午前中と同じく、350年以上の歴史を持つアパレルメーカー・ヴィタルバルベリス・カノニコのサロン。
ミラノは、今回で四年目になりますが、年々、日本料理店や寿司屋が増えており、日本食や日本文化の人気が高まっているように感じます。
そのような状況での抹茶ワークショップだったので、参加者の皆さんもすごく前のめりで来て下っていました。
この日のお茶は、
・ほうじ茶(深炒り)
・茎茶「つばめ」
・玄米茶
・大地の煎茶
・抹茶「おくみどり」
でした。
抹茶のワークショップなのに抹茶をお出しするまでの前置きが少し長くなってしまい、この点は改善しないとダメでした。。。
しかし、いざ抹茶のパートが始まると、「待ってました!」とばかりに皆さん生き生きとし始めました。
(思うにラテンの国々の人は、楽しいか?楽しくないか?が表に出やすい気がします。)
シモナの抹茶のお点前デモンストレーション(かなりショートバージョンですが)の約3分間は、カメラのズーム音が聞き取れるほど水を打ったように静まりかえりました。
この瞬間が僕としても好きですね〜。
お点前の瞬間以外で、3分間も参加者全員が沈黙して一つのこと集中できるなんて、ほかにはありません。
何かを言葉で伝えるのではなく、何かを伝えない事で伝わるコトがあるんだ!というのが、シビれますよね。
きっと千利休や過去の茶人達も「足すのではなくて、引くことで見えてくる(分かってくる)コトがある」という事を「茶道」を通して伝えたかったのではないのかなぁと想像しています。
と、脱線してしまいましたが、抹茶のお点前デモンストレーションの後は、実際に皆さんに抹茶を淹れていただきました。
いつもの事ですが、抹茶はヨーロッパの国々でもよく知られる存在となりましたが、それでも新鮮な抹茶はなかなか手に入りにくいようでして、色と香りと味わいにはいつも驚いて頂けます。
という感じで盛り上がって、2時間の予定のワークショップは2時間半に及び、最後までいられない方も出てしまいました。(ごめんなさい。)
参加してくださったみなさま、そしてプロ・ティー・アカデミーのサルバトーレさん、ガブリエラさん、会場を貸して下さり、写真係までしてくださった、カノニコのパレンティーナさん、本当にありがとうございました。
来年は、国際日本茶協会として、更に発展的にご一緒しましょうね。
ありがとうございます。
この記事を書いたおぶぶメンバー-Author Profile
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シングルオリジンの荒茶(あらちゃ)の魅力、そして喜多をはじめ茶産地・和束に生き、茶に命をかける人々の情熱に感激し、おぶぶの立ち上げより参画。
まだ世界に知られていない、日本茶の魅力を世界に伝えるべく、文字どおり世界じゅうを駆けめぐる多忙な日々を送る。
おぶぶの伝道師。日本茶インストラクター第7期。1974年、奈良出身。
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