今年で5回目となるオランダ・ハーグにあるITC(インターナショナル・ティー&コーヒー・アカデミー)での日本茶セミナー。
今回は、1日6時間の日本茶セミナーを三日間行う合計18時間というかつてない長時間の踏み込んだ内容の日本茶セミナーを行わせていただきました。
こちらのITCにて初めて日本茶セミナーを開催させて頂いたのは、2014年。
その際、そのレベルの高さに驚き、そして自分たちの海外日本茶普及ツアーの行き先は、海外にあるお茶の学校だという事を悟りました。
以降、2016年には、日本茶輸出促進協議会による日本茶セミナーの開催もコーディネートさせて頂いたりしながら、ITCとの関係を強めてきました。
また2016年、2018年には、ITCのメンバーや生徒さんが和束の茶畑まで来てくれたりもしており、ITCの生徒さん2名がおぶぶの国際インターン制度にも参加してくれています。
そしてITCにインスパイアされて、おぶぶでもお茶の学校(と言っても二週間のコースですが。。。)「ジャパニーズ・ティー・マスターコースを2017年より開始しました。
今、世界中でお茶の学校や教育プログラムがどんどんできていますが、その中でもITCは最も進んでると感じています。
イギリスのUKティーアカデミーは2015年に設立され、ベルリン・ティー・アカデミーは今年から本格的に活動を開始し、ヨーロピアン・ティー・ソサイエティも今年本格稼働し始めています。
そのような環境の中でITCは、1990年代後半に設立され、活動しているので、これまでに訪れたどこよりも施設面や運営が充実しています。
そしてついに今年、1日6時間のセミナーを三日間、合計18時間のプログラムを行うにいたりました。
内容的には、
1日目: 日本茶セミナー
2日目: 煎茶ワークショップ
3日目: 抹茶ワークショップ。
6時間もあるから、ここで伝えられるか事の全てを伝えられるかなぁなんてぼんやり考えていましたが、実際始まってみると、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
それにしても参加者の皆さんの熱意がすごいですね。どの国のどのイベントでも、本当に興味深く聞いてくださる方々にいつも感動するのですが、セミナー時間が長くなっても(通常2時間なのが18時間になったも)その情熱は変わらないということにさらに感動しました。
これだけお茶に情熱を傾けている人たちならば、これからどんどんこの国やこの町でお茶の良さを広げてくれるんだろうなぁとしみじみ思います。
そして、初日の日本茶セミナーでは、日本茶の歴史、統計データから始まり、生産方法、淹れ方など、日本茶の一般的な情報を伝えさせて頂きました。
今回、自分たちも認識を新たにしたのですが、日本茶セミナーでお伝えすべき内容は、日本茶についてざっくり知り、そして美味しく淹れられるようになって頂くことなんだと再認識しました。
今回の三日間のセミナーで日本茶のまた新しい可能性が広がりました。
本当に長年お世話になっているITC代表のリチャードさんはじめ皆様、また毎年お手伝いに来てくれているオランダ在住の祥子さん、ゆりさん、そして参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
この記事を書いたおぶぶメンバー-Author Profile
- シングルオリジンの荒茶(あらちゃ)の魅力、そして喜多をはじめ茶産地・和束に生き、茶に命をかける人々の情熱に感激し、おぶぶの立ち上げより参画。
まだ世界に知られていない、日本茶の魅力を世界に伝えるべく、文字どおり世界じゅうを駆けめぐる多忙な日々を送る。
おぶぶの伝道師。日本茶インストラクター第7期。1974年、奈良出身。
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