【京都 宇治茶 和束町】霜降り茶をつくってみた!!
なんですかこれはっ?
って感じですよね?
実は、今年和束町に遅霜が降ってしまい、その新芽をWhite teaとして製茶してみたのが、上のカップの中のお茶です。
なぜ普通の日本茶作らないのー?
って思いました?
少し前置きが長くなりますが、
ゴールデンウィーク後、
5/8早朝、和束町が冷え込み霜が降ったのです。そのためお茶の新芽が凍り、その後快晴だったので急速に解凍されて、大事な春の収穫寸前まで育ったお茶の新芽が赤く枯れてしまったのです…
茶農家が、丹精込めて一年間育てた美味しい新芽なのに、和束町のところどころの茶畑で赤く枯れてしまったのです。
同じ日に、霜に合わなかった茶畑の春の新芽の様子。
遅霜の被害にあってしまった茶畑の新芽です…
収穫間際に霜が降ると
オーマイガーってかんじです…
山の茶畑は覆いをかける前で、谷の方だけ、霜だまりが出来るようで、芽が溶けてしまいました…
左のような綺麗な鮮緑色で、みずみずしく、柔らかい新芽が、
右のように赤くなってしまいます。
そしてオーマイガーって思いながら、いろいろ茶畑をチェックしていたら、
んんー?
自然にWhite teaになってますやんかー!って思いましたので、
そのまま試しに、手摘みで少し霜降りの新芽を摘み、さらに萎凋を進め、乾燥させてWhite teaをつくってみたのです!
なんと 美味しかったりしますやんかー!?
爽やかでフルーティな香りと、少し酸味のある味わいになりました!
そして天然のWhite teaはとても珍しく貴重で、美味しいお茶なのでは?
今年のこのお茶は、31年ぶりの自然の恵みの一つなのではと思い、本格的に、霜降り茶つくってみました!
悲しいくらい収穫しているか、わかりにくいですね…
その後一晩と半日、様子を観ながら萎凋をさせています。
お茶の葉が持つ自身の酵素で、自然に発酵し、ゆっくり香りの成分や茶の葉の色が変化していきます。
お茶の葉が自然に乾燥して、水分が30%ほど減りました。
すごく良いお茶の香りの中に、花のような香り、リンゴやキューイフルーツのような香りが感じられるようになってきました。
お茶って不思議ですね!
興味深い!
そして次の日、天日に干してさらに萎凋させました。良い天気だったので、20分くらいでいいかんじに!
香りを凝縮できたらいいなぁと、全体にお日様の光と熱やその恵みを受けてもらいたくて、かき混ぜています。
混ぜていると、良い香りが立ち昇ってくる感じです。いい感じ〜
さらに半日萎凋をさせながら、乾燥を進め、乾燥機で仕上げの乾燥をします。
やわらかい若い新芽の証明である、芯のところや、葉の裏側に白い産毛のような「毛茸~もうじ~」も、しっかり残っています!
優しく美味しくなあれとお祈りしながらかき混ぜたので、
可愛い一芯二葉の姿も残せました!
出来上がったお茶の量は、びっくりするくらい少ないです。
霜が降っていないお茶のだいたい10分の1から15分の1くらいになってしまいましたが、美味しい「霜降り茶〜frost tea〜(仮名称)」が出来ました!
和束町は山間地域で、何年かに一度、霜が降ります。
いわゆる日本の緑茶の評価基準では、このような霜が降りた茶畑の茶葉はお茶にならないと、刈りほかしてしまったり、製茶をし出荷をしたとしても、評価が著しく下がってしまうのが一般的なことだったりします。
そしてお茶農家にとって、経済的にも精神的にも大ダメージになってしまう自然の恵みだったりします。
この山間地域の霜被害は、山間地域での茶業離れ、特に後継者不足の一因になっていると考えられています。
おぶぶ茶苑では、
「日本茶を世界へ」
「茶畑から社会貢献」
「農業を楽しく」
をミッションに掲げ、お茶をつくり、お届けしています。
この「霜降り茶〜frost tea〜」づくりや我々の活動が、
新たな日本茶の魅力の創造、
現在の山間地域における後継者不足問題に対する変化のきっかけ、
霜が降りたら、面白い美味しいお茶が作れるチャンス!
あらゆる自然の恵みを恩恵に変えることが出来て、「農業をさらに楽しく」出来たらいいなと願っています。
そしておぶぶ茶苑では、
茶畑オーナー制度、
国際インターンシップ制度
に支えられて、
春のお茶の大事でとても忙しい収穫シーズンに、このようなお茶をつくる事が出来たりします。
そんな私たちと一緒に、お茶を通して人生や世界を、少しだけでも変えてみませんか?
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この記事を書いたおぶぶメンバー-Author Profile
- お まつりごと や、
スーパーサブを担当しています。
一瞬一瞬を楽しみ、
シアワセと感動を皆さまと分かち合えたらいいなと思っています。和束でお会い出来たら嬉しいです。
焚き火大好き。
プチサバイバー目指してます!
京都おぶぶ茶苑の創業者の一人。日本茶インストラクター第一期(01-0241)
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