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【国際インターン制度】インドネシアでもほうじ茶が主流?インドネシアの最新お茶事情!

今日は国際インターン制度でおぶぶに来てくれているインドネシア出身のアンドレくんにインタビューしてインドネシアの茶産業について語りました!

アンドレは、インドネシアの西ジャワ州に位置するスカブミという街で60年以上の歴史を持つお茶貿易会社を営む家に生まれ育ち、おぶぶに来る前は、顧客、農家、工場の間を日々走り回るプロジェクトマネジャーとしてバリバリと働いていました。

今回はそんなアンドレから教わった日本とは違うインドネシア茶産業の面白い話についてまとめてみました。

題しまして「ここが違うよ、インドネシアの面白お茶事情!」です!早速紹介していきますー!

収穫時期は一年中!茶鋏や手摘みが主流!

中国、インド、ケニア、スリランカなどの主要茶産地に並び、インドネシアは世界第7位の茶生産大国です!

雨季と乾季がある温暖な気候のため、お茶は一年中収穫できます。品質も比較的安定しているため、日本のように一番茶、刈りなおし、二番茶などの区分はなくお茶の成長に合わせて45日周期で年に8回収穫するそうです。

大きな会社や政府管理茶園では、ここ和束で使われているのと同じ、二人用バリカン茶摘機が導入されていますが、今もなお主な収穫道具は茶鋏と手摘みです!

インドネシア茶園の収穫の様子

実は緑茶の生産、消費大国?!

これがとっても面白いのですが、インドネシアの茶は高木で葉が大きいアッサム種のため主に紅茶向きのお茶として知られています。実際にインドネシアでは、紅茶をたくさん生産していますが、それと同じくらい緑茶も作っているらしいのです。(アンドレ曰く、お国の政策上、統計資料では緑茶は少なくされているだとか、いないだとか。。。)

そしてさらに面白いのが、インドネシア人は普段から紅茶よりも緑茶、そして特に焙じた緑茶(日本でいうほうじ茶)を飲むらしい!のです。レストランで無料のお茶が出される時も、この焙じた緑茶が一般的に提供されるそうです。

インドネシアのほうじ茶

人々の生活に根付いた日本のお茶文化と似たような文化が、インドネシアにもあるとは驚きです!!

ちなみにインドネシアの料理はスパイスの効いた辛い口当たりのものが多いため、飲み物は冷たくて甘いものが人気です!インドネシアで緑茶といえばジャスミン緑茶が主流らしく、焙じた緑茶にもジャスミンの風味が加えられたものが多く、お砂糖を入れて飲むのが当たり前だそうです。面白いですね。

茶園の減少、緑茶生産量の増加

2010年ごろより世界では紅茶の供給過多傾向があり、インドネシアの茶業界でも価格競争に苦しむ農家や会社が増え、茶園も年々減少しています。一方でその高まる需要から、紅茶から緑茶に転換する動きも見られており、今後インドネシアの緑茶生産量は増えると見込まれています。

アンドレ家の会社も、約70%は緑茶を扱っているそうで、そのうち60%は国内で販売しているとのこと。最近はモッロコ市場を視野に、平水珠茶(へいすいたまちゃ)という緑茶を作っているのだとか。このお茶は、もともと中国浙江省で作られている緑茶で、海外ではその見た目からガンパウダー(銃の火薬)茶と呼ばれています。

ひょっとしたら将来、世界の緑茶市場の拡大で、インドネシアでも煎茶が作られる日が来たりするのかもしれませんね。

製茶工程でお茶を水洗い?!ユニークな緑茶製法

アッサム種はカテキンが多くて発酵しやすいから一般的には紅茶向きのお茶だし、緑茶にしても渋くて苦みの強いものになっちゃうよね?!って思われた方、アンドレが衝撃の答えをくれました。

「僕たちの工場では茶葉をよーく揉みこんでから一旦水で洗うよ!水につける!soak in water!」って。えええ~~!揉捻機でしっかり揉まれた茶葉は、中の水分がじわじわと出てきて、ねっとりとした手触りになってるのですが、それをそのまま水に浸けるそうです。

インドネシア緑茶工場の乾燥機

その後ウッドペレットを燃料に、茶葉を乾燥させるそう。そうすることで出てきた水分を洗い流し、苦渋味が抑えられた香り高い緑茶ができるのだとか。

面白い!日本の緑茶製法に馴染みがあればあるほど、揉みこんだ後に洗い流すという工程、目からうろこなお話でした。

ちなみにベトナムから学んだ製法とのことなので、世界の緑茶製法としては、珍しいことではないのかもしれません。知らない緑茶の世界が知れて、とっても面白かったです。

インターン生から学ぶ世界のお茶事情、また紹介したいと思いますー!

アンドレがインターンシップ後の感想を語ってくれたビデオ(英語)もyoutubeにありますので、ぜひご覧ください!

最後はそんなアンドレのお気に入り、こちらの一杯をどうぞ。アンドレも収穫を頑張ってくれた、在来種のかぶせ茶「風の煎茶」です↓↓↓

芽運びをするアンドレ


この記事を書いたおぶぶメンバー-Author Profile

Moe
Moe
国際インターン生№67
兵庫県豊岡市出身
笑顔が素敵な 
日本茶アドバイザー

全てのおぶぶ茶苑の業務をサポートしつつ
Intern coordinator
Tea tourism部門 担当 
日本語通信販売部門 担当
をしています!

趣味 お一人様ギター 柔軟体操

アッキーの前スペシャル 
アシスタントファーマーこんちゃんの中学時代からの親友
テニスでダブルス組んでました!
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