おぶぶ茶苑の代表 喜多章浩は、茶農家になり修業期間を含めると約25年お茶作りをしています。
和束の茶農家でのアルバイトを経験したことによる、一杯のお茶との感動の出会いから、https://www.obubu.com/hpgen/HPB/entries/285.html?header
大学を中退し、京都府農林水産技術センター農林センター茶業研究所で、茶業経営の担い手としての技能習得のために、茶業技術研修を受け、http://www.pref.kyoto.jp/chaken/kensyusei.html
その後、地元茶農家や友人と農事組合法人をつくり、約10年間法人での茶業、
そしておぶぶ茶苑として独立しました。
その中で、自分が納得できるお茶づくりや、お客様が求めるお茶をつくるために、日々栽培技術・製茶技術を向上させ、そのための試行錯誤を繰り返してきました。
農業は自然相手なので、同じ自然環境の年はなく毎年毎年の自然と向き合い、理想のお茶をつくるために、1年間ほぼ毎日茶畑でお茶の樹と対話するかのように接しています。
収穫の時期は、夜明け前から茶畑に行き経営する茶畑全ての状況を把握しつつ、天気と新芽の生育状況を見極め収穫し、その日のうちに製茶をするので、時には次の日の夜明けになっていることもあったりします。
大事な収穫と大事な製茶のタイミングを、もしずらすことができれば、茶農家のこだわり(栽培から製茶まで責任も持って自分でやりぬく)を貫きながら、負担を減らすことができるのではないかと、冷凍煎茶プロジェクトhttps://www.obubu.net/oblog/29008.htmlに挑戦してみたりと、
日本茶に革新をもたらすことができないか?
持続可能な農業とは?
に真剣に取り組んできました。
おぶぶ茶苑も独立当初は代表と副代表のたった2人しかいない会社でしたが、今は皆様のおかげでスタッフも増え、刈り直しの番茶や、秋番茶などの製茶はスタッフが行うようになり、少しだけ組織化もしつつ、持続可能な経営・農業のやり方を模索しています。
そして2020年7月より地元の茶農家さんから新しく棚がある茶畑のマネージメントをお任せいただいたので、新たな取り組みとして【無農薬無施肥の玉露】に挑戦したいと思います。
これは現在おぶぶ茶苑のお茶の半数以上を海外にお届けしており、
新鮮で爽やかな香り、旨味、綺麗な緑にこだわり(茶種によります!)お茶の生産をし、お届けています。
しかし海外への輸出は、日本とルールも基準も違うため、日本で認可されている農薬などの資材を使用すると世界にお届けできない状況にあります。
独立当初から品質と安全性・環境への影響を第一に考え、茶栽培に取り組むことで、世界にお届けできる基準のお茶づくりをし、品質を保つための必要最低限の農薬の使用をしています。
そして玉露の話に戻りますが、
玉露は、濃厚で旨味(テアニン)が多く、覆い香(ジメチルスルフィド )を楽しめることが特徴です。
しかし私たちおぶぶ茶苑ではティーツアーを通して、多くの海外のお茶好きの人たちとお会いする機会があり、その中でお茶は好きだが、旨味が苦手な方が実はたくさんおられることを知りました。
もちろん本格的な玉露の旨味が好きな方もたくさんおられます。そしてその旨味を増やすためには、肥料(主に窒素成分)が必要で、旨味の多い葉になると、虫にとってもとても美味しいからだと思いますが、病害虫の被害が出やすくなり、品質を保つために農薬を使用する必要があります。
現在おぶぶ茶苑でお届けしている玉露も、旨味を中心とした品質を保つため、特に夏から秋にかけ収穫しない時期に必要最低限の農薬を使用し、旨味の多い玉露をお届けしています。
新しい取り組みとしての【無農薬無施肥の玉露】は、玉露として非常識なことになりますが、旨味にはこだわらず、香りにこだわり『覆い香(ジメチルスルフィド )』を楽しめることが特徴の『香り玉露』を目指したいと思います。
日本茶の多様化の一つとして、魅力のある日本茶を世界へお届けできるといいなと思います。
今後も、このプロジェクトの経過をご報告していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
玉露のことが、気になるわーっとお感じの方は天のしずく玉露はコチラ
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