玉露(ぎょくろ)とは、日本茶の一種で、日本茶業中央会では「一番茶の新芽が伸び出した頃からよしず棚などにコモ、藁、寒冷紗などの被覆資材で20日程度覆って、ほぼ完全に日光を遮った茶園(「覆下園」)から摘採した茶葉を煎茶と同様に製造したもの」と定義されています。
玉露の特徴は?
玉露は碾茶などと同じく、新芽の育成期間中に覆いをかぶせ、日光を遮って育てたお茶で、日光を遮ることで、甘味や旨味の成分が渋味へ変わることが抑制され、深くまろやかな甘味・旨味と、豊かで奥行きのある香りが生まれます。 品質が高い玉露は、強い甘味と旨味(テアニン)が醸し出す、海苔の香りに似た独特の「覆い香」(ジメチルスルフィド )があります。
玉露の生産量は?
平成27(2015)年の玉露の生産量は257トンで、主要な生産地は京都府160トン、福岡県75トン、2県で全体の91%を占めています。
玉露はなぜあまい?!
玉露には元々渋み成分が少なく(煎茶比約75%)、他の茶葉より旨み、甘み成分のテアニン、アミノ酸類をたくさん(煎茶比約2倍)含んでいるため、科学的には60度でアミノ酸類の抽出がほぼピークになるのに対し、60度を超えるとカフェインがより多く出やすくなります。
なので出来るだけ低温で淹れると甘味旨味の強いお茶になります。
お茶に含まれる栄養成分については、先日インターンのルーデスが記事にまとめてくれました。
どの成分がどのような形で効果があるのかわかりやすくまとまっていますので
ぜひこちらも合わせてお読みください。
おぶぶでは現在2種類の玉露を販売しています。
●玉露シリーズ
ナチュラル玉露(農薬不使用)
玉露の品種の違いをまとめた動画(2021年スタッフジョージが制作した動画です)
・おくみどり・かなやみどり・農薬不使用(無農薬無施肥)の飲み比べ!
それではさっそく玉露の飲み比べをしてみましょう!!
今回は天のしずく玉露、農薬無使用玉露の2種を飲んでみます。
茶葉の違い
青みが深くて濃い緑
少し黄味がかった明るめの緑
では次は、水色を見てみましょう!
天のしずく玉露
農薬無使用 玉露
全く同じ条件で淹れてみました。水色の違いは一目瞭然!
さあ、では実際に飲んでみましょう〜〜
かなり低温で淹れたこともあって、1煎目はどちらも少し薄い味でした。2分半ほど待ってもよかったかもしれません。飲んでみると、みた目と同じ感じで薄めの味でした。茶葉は5g,お湯の量は湯呑み1杯分約80cc 。
どちらも少し薄い印象です。ただ天のしずく玉露は旨味は強く出ていました。
2煎目、今度は少し高い温度80℃で約1分。
両方とも、旨味甘味が強く出ています。分かりやすいのは水色の違いですね。
天のしずく玉露は、萌黄色や若草色を思う黄味の強い緑でした。農薬無使用玉露は薄い黄色です。
どちらも甘味旨味はよく出て、特に天のしずく玉露は海苔のような香りと味がします。
覆い香と呼ばれる香りは両方ともありますね。
渋みがほとんどなく、上品な味と香りを楽しむなら、やっぱり玉露が一番良いでしょう。
ぜひこの機会におためしください。
今お届けする玉露は2022年収穫のものになります。
熟成されて青味が抜け、まろやかになった玉露です!!!
おためしあれ〜
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