今回のブログは2020年4月におぶぶ茶苑に来ていたインターンの英語ブログを翻訳したものです。
ぜひ最後までご覧ください(^^)
お茶は数千年の歴史の中でさまざまな作法や淹れ方が開発されてきました。
お茶の博物館では、現代とは異なる淹れ方や道具を目にすることもできます。そして、お茶がいかに長い時間をかけて進化してきたか、当時のお茶愛好家たちが最も便利で美しい入れ方を模索していたかを学ぶことができます。
中国のがい碗から日本の急須まで多くの素晴らしい発明がありますが、お茶の文化も日々変化し発展し続けているのです。
今回は、私が革新的なお茶の淹れ方をご紹介します!!
もしかするといつかこのお茶の入れ方が現代的なお茶の入れ方と言われるようになるかもしれませんね。
現在何が新しく、珍しく、人気があるのかを調査した結果、お茶の市場には既におもしろいデザインの抽出器具が多くあることがわかりました。大半の構造は似ていて急須が基になっていますが、中にはお茶の能力を最大化するための洗練された物やかなり変わっていて興味深いものがあることに気づきました。
例えば日本では冷茶や氷水出し等の抽出器具はよく知られていますが、西洋ではまだ普及していません。また、多様で常に進化しているコーヒーの世界から来た抽出器具もあります!古き良きサイフォン、エレガントなケメックス、アイスドリップの技術は、お茶に完璧に適応できるものでありました。
今回はサイフォンの淹れ方をおさらいしてみよう。
自己紹介
こんにちは。私はお茶大好き!Giedre Trumpieneです。私は異文化やお茶の可能性に魅了され、お茶の世界を探求してきました。お茶の研究、ティーマスター・コース、お茶の実験に加え数え切れないほどのお茶を飲んできましたが、まだ学ぶべきことが多く残っていると感じています。
そこでお茶のビジネスを始める前におぶぶ茶苑で日本のお茶の文化に浸ってみたいと思ったのです。私はお茶の味と香りが大好きで、お茶を使った実験やクリエイティブな活動をすることが日々の励みになっています。
古き良きサイフォン
サイフォンは昔ながらのコーヒー抽出法としてよく知られており、コーヒーを美味しく抽出することができます。この醸造方法は1800 年代にコーヒーを沸騰させると味が落ちる事を発見した人々が、沸騰させる事を防ぐ為に水の蒸気圧を使ってコーヒーを淹れる実験をして発明されました。サイフォンは、美味しさのためだけでなく、ゲストを招く時のコーヒーの儀式の一部となり、人気になりました。現在ではカフェでもサイフォンでコーヒーを淹れている所をで見ることができます。
サイフォンでお茶が淹れられる!?
サイフォンで抽出する際の水が沸騰直前の温度になるため、全てのお茶がこの高温のお湯に耐えられるわけではありませんので注意が必要です!!特に紅茶、ウーロン茶、ほうじ茶、発酵茶、ハーブティーに適しています。また、煎茶の中でも3煎目であればより高温のお湯で淹れる事も可能ですが、最初の2煎はより低温で伝統的な方法で淹れることをお勧めします。
(サイフォンの実験では、おぶぶのほうじ茶中炒りと和紅茶を使用しました。)
どのような淹れ方であっても、水や茶器の種類など最終的な仕上がりに影響を与える要因はさまざまです。サイフォンもその例外ではありません。茶葉と水の割合や抽出時間など、最適なものを見つけるためにいろいろと実験していました。サイフォンはガス、アルコール、ブタン、ハロゲン、電気バーナー、そして紙、布、金属、ガラスのフィルターで使用することができます。
今回の実験ではアルコールバーナーと布製フィルターを使いました。
抽出方法
➀サイフォンに水を入れる前に予熱しておくとより早く処理することができます。
②サイフォンに入れた後、お湯が沸騰したら上段を完全に満たしてから茶葉を入れ、その後少しかき混ぜます。
③抽出が完了できたらバーナーを止る。するとサイフォンの下段にゆっくりとお湯が戻っていきます。
※お湯が戻る時間は一定ではなく私の実験では20秒から60秒でしたが、30秒が最も一般的な結果だと思います。
和紅茶
サイフォンで淹れた和紅茶に驚きました!!!
味もよくバランスがとれています。急須で淹れたお茶も美味しかったのですが、後味に少し渋みがあり抽出された香りが少なかったのに比べてすべての茶葉が十分に香りを出すことができ、渋みのない強い味に仕上がっているように感じました。
その後サイフォンで淹れた場合の煎じ時間の影響も気になったので、茶葉を少なめにして煎じ時間を長くして実験してみました。そうすると驚いたことに結果は非常によく似ていましたが、抽出時間が長い場合と最初に淹れたお茶に比べて味が少し軽くなりました。
ほうじ茶中炒り
正直なところ私はサイフォンでほうじ茶を淹れてみるのにかなり苦労しました。それは水、葉、浸出時間の組み合わせが間違っているのか、それともサイフォンは急須のようにほうじ茶を淹れるのに適していないのかよく分からなかったからです。
今回ほうじ茶中炒りを試してみて、少なくともほうじ茶には急須の方が適していると確信しました。
煎じる時間や葉の量に関係なく抽出時間を長くすると風味が豊かになりますが、どちらも後味に水っぽさや金属のような違和感がありました。
以下実験メモ。
煎茶(大地の煎茶)
日本茶は通常60~80℃の低温で淹れる必要がありますが、実は3煎目は90~100℃のお湯で淹れることができます。これにより、茶葉から徐々に香りが出て、煎じるたびに異なる味の結果が得られます。
私は日本のおいしい煎茶の大ファンです!今回は大地の煎茶のサイフォン抽出を試してみたくなりました。最初の2回は急須で淹れ、3回目だけサイフォン式で淹れてみました。花の香りと少しの渋みがあり、爽やかな風味でした。
まとめ
サイフォンを使って美味しいお茶を淹れることができまる!そして茶葉と水の割合や煎じる時間を工夫すれば、自分好みの味に調整することも可能です!また見た目も美しいので、お茶を淹れる所を見せる場面でもサイフォンは最適です。ただし全ての種類のお茶を淹れられるわけではなく、お茶によっては「金属」の後味がすることがあります。サイフォンによっては冷めてからでないとお茶を出せないものもあるので、来客時や朝のお茶の準備の際には、その点にも気を配る必要があります。
来週は「風の煎茶」を飲みながらもう一つの伝統的なお茶を淹れる道具であるケメックスについてお話したいと思います。
英語のブログの原文はこちら!
パート2へ続く!!!
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