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お茶の名前に隠された意味 Part 1: 抹茶、碾茶、煎茶

こんにちは!

今週の投稿は日本茶の名前についてのシリーズ・第1弾です。

お茶の名前について、「なぜその名前なんだろう?」と関心を持ったことがある方、ぜひこのブログを読んでみてください!

(※おぶぶのインターン生が書いた元の記事は、2017年3月におぶぶの国際版(英語)HPにアップされています。元の記事はこちらから!)

Tea 茶

ひょっとするとこの一覧の中で一番重要な言葉は茶/teaかもしれませんね。日本語の「茶」という漢字は古代中国に起源があり、茶という特定の意味になるまではもともと苦い薬草を意味するものでした。

Matcha 抹茶

抹茶は最初かつ最も伝統的な日本茶で、「抹茶」という漢字は「擦(す)ったお茶」を意味します。この漢字がまさに抹茶がどんなお茶か、表していますね! 最高品質の抹茶は花こう岩の石うすで挽いて(擦って)粉になります。粉はとても細かく、指紋の隙間に入り込んでしまうほどなんです。

Tencha 碾茶

碾茶は抹茶の原料です。茶葉を蒸して乾燥させますが、まだ挽かれません。「碾(てん)」はすり鉢や挽くことを意味し、碾茶を用いる抹茶の製造工程のことを指しています。ほとんどの碾茶は抹茶にされますが、茶葉そのままの形で(碾茶として)飲むこともできます。

碾茶の葉と抽出液

Sencha 煎茶

煎茶の「煎(せん)」は「煎じる」「浸出させる」という意味で、煎茶は水でお湯で浸出させるお茶です。煎茶は18世紀に考案され、それまではすべてのお茶は下級の番茶(古葉から作られるお茶で、焙じたものもあります)か抹茶でした。最近はほんとのお茶が浸出して飲まれますが、煎茶は当時、その頃主流だった茶を泡立てる手法からすると、目新しいものでした。

煎茶を淹れる様子

Kabuse sencha かぶせ煎茶

かぶせ煎茶の「かぶせ」は「被(かぶ)せる」から来ています。かぶせ茶は畑で栽培されている間の数週間、覆いをかけられます。覆いをかけることによって茶はクロロフィルをより多く産生し、葉はより柔らかくなり、繊細で豊かな風味が生まれます。煎茶は覆いをかけずに育てられることが多いので、かぶせ煎茶は煎茶の中の下位カテゴリーとなります。他にも、覆いをかけて栽培されるお茶はたくさんあります(抹茶や玉露)。

茶樹に覆いをかけている おぶぶの代表、あっきーさん

Fukamushicha 深蒸し茶

深蒸し茶の「深蒸し」とは文字通りではありますが、「深く(長く)蒸した」という意味があります。大部分の日本茶は30秒~1分間、蒸されます。深蒸し茶はその2・3倍の時間をかけて蒸します。これによって茶葉は深い緑色になり、豊かで本格的な風味が作り出されます。深蒸しの反対が浅蒸しで、こちらは蒸し時間がかなり短いものです。

有機の深蒸し茶の葉と抽出液

以上、日本茶の名前シリーズ、第1弾でした!

次回は玉露と茎茶について話していきます。みなさんが気になっているお茶の言葉がありましたら、コメント欄でぜひ教えてください!

パート1:抹茶・碾茶・煎茶

パート2:玉露・茎茶

パート3:番茶・ほうじ茶