横浜からハワイに旅立つ船上の人々
この日は、ハワイ日系移民ファミリーNakamura家のお正月パーティでおぶぶのお茶を紹介させていただきました。
Nakamuraファミリーは、生きていたら110歳のお父様が熊本から移民し、オアフ島で炭屋を始めたのが始まり。
お食事の前に抹茶を点てさせていただきました。
現在では、五世のお子さんたちも生まれ、お正月パーティーには、総勢30人以上の親戚が集まっていました。
Nakamuraファミリーのお父様は、84歳で亡くなり、今は二世である娘さん・息子さんたちが一番年長。お年は70歳くらい。
Nakamuraファミリーのお正月は、
ポットラックスタイル
娘さんのジーンさん(日系二世・69歳)が、熊本なまりの日本語と英語でいろいろとお話を聞かせてくださいました。
Nakamuraファミリーにとって、元旦のお正月パーティと年末のお餅つきは、もう50年以上続いている年中行事。
食事の後にお庭でお茶のテイスティング
この日はお正月ということで、食事の前にお抹茶を楽しんでいただきました。
そして、食事のあとには、お庭でかぶせ煎茶やほうじ茶、玄米茶などいろいろなお茶をお楽しみいただきました。
熱心にお話を聴いてくださるNakamura家の皆さん
明治から昭和初期にかけて、多くの日本人がハワイをはじめとした国々に移民した歴史があります。
ハワイNakamuraファミリーも移民でハワイにやってきたご家族。
歴史書でしか見ることができませんが、移民で海を渡った人々は、人種差別や太平洋戦争など、僕たちの想像を絶するたくさんの苦労をされながら、生き抜いてこられました。
多くをお聞きすることはできませんでしたが、この日お茶をお楽しみくださったNakamuraファミリーの皆さんもそういった経験をきっとされてきたことでしょう。
Nakamura家の元旦は、地元ケーブルテレビが放送する
一日遅れの紅白歌合戦を家族で楽しむのが恒例。
三世や四世の方たちはもはや日本語を話すことはほとんどありません。
しかし世代を超えて、伝えられる文化というものがあるんだなーということをハワイで英語が飛び交うお正月パーティで知ることができました。
そのようにして伝えられる文化の中に「お茶」があったら、僕たちとしてはとてもうれしいことです。
※参考資料
ハワイ日系移民の歴史「日系陸軍歩兵第442連隊の編成」
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