沖縄茶産地とのタイアップ「日本一早い新茶」予約開始
~「3月に採れる新茶」が消費者に好評。産地同士手を組んでの日本茶普及~
京都・和束町の農業ソーシャルベンチャー【京都おぶぶ茶苑】(代表:喜多 章浩 http://obubu.com/ 0774-78-2911)は2月4日、「日本一早い新茶」として、沖縄県産煎茶のインターネット予約販売を開始した。
この「日本一早い新茶」の販売は、2007年におぶぶ茶苑が、沖縄県国頭村奥(くにがみそんおく)の茶業組合に働きかけて2008年より行い、今年で3年目を迎える。
一口に「新茶」といってもその時期は茶産地により異なり、桜前線などと同様に、日本列島を徐々に北上してくる。南に位置する大茶産地鹿児島では4月中旬ごろから採れるが、京都や静岡では5月初旬ごろとなる。京都で茶の生産・販売を行うおぶぶ茶苑では、新茶を心待ちにする顧客に、京都の新茶が採れるまでの間にほかの産地の新茶を楽しんでもらいたいと考えた。
そこで働きかけたのが、沖縄の茶産地。お茶と言えばさんぴん茶(ジャスミンティー)のことを指す場合も多い沖縄で煎茶が生産されていることは、沖縄県内でも案外知られていないが、寒暖の差が大きく霧が出やすい国頭村奥の地形は茶栽培に適しており、良質の茶が採れる。鹿児島よりさらに緯度が低いため、新茶が3月下旬に採れる。
沖縄でも日本茶が作られていることを全国に伝えたい思いもあり、「日本一早い新茶」と銘打っての販売を開始して3年目。消費者からは「沖縄でお茶が採れるなんて知らなかった。お茶が好きなので毎年5月の新茶を楽しみにしていましたが、まだ寒い3月のうちに新茶が飲めるなんて、春を先取りできるようでうれしい。」といった声が寄せられ、反応は上々だ。
おぶぶ茶苑は現在、ハワイ島(アメリカ・ハワイ州)の茶農家とタイアップして世界に日本茶を普及していく展開の準備中でもある。おぶぶ茶苑代表の喜多章浩は「日本国内、また世界の茶産地と手を組んで日本茶を普及していく中で、おぶぶの属する和束茶、そしておぶぶのお茶の特徴であるノンブレンドの『荒茶(あらちゃ)』のおいしさを多くの人に市ってもらえればうれしい」と語る。
「日本一早い新茶」は、「印雑(いんざつ)」という品種で、100g980円。予約受付開始1週間足らずだが、すでに予約が入り始めている。
JNTO(日本政府観光局)が1月25日に行った発表によると、訪日個人旅行者が日本で買いたいものとして、「日本茶」が初めてトップになった。
世界的に健康志向が高まる流れの中、日本茶が「来る」日が近づいているのではないか。じわじわと高まりつつある日本茶人気と、こういった茶農家・茶産地が手を結ぶ小さな活動が重なったとき、世界的なトレンドがやってきそうだ。
(参考)
▼おぶぶ茶苑HP「日本一早い新茶」
http://www.obubu.com/SHOP/115.html
▼JNTO(日本政府観光局)HP
http://www.jnto.go.jp/jpn/press_releases/100125_pr_tic2009.html
この情報のお問い合わせは、下記までお願いします。
お茶の通販・京都おぶぶ茶苑 合同会社 ※事務所または茶畑で取材いただけます
担当 松本 靖治 (まつもと やすはる)喜多 章浩 (きた あきひろ)
URL:http://obubu.com/ mail:obubu@obubu.com
電話:0774-78-2911 FAX:0774-78-2215
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