今回は、おとなり韓国の三大茶産地のひとつ、慶尚南道ハドンにある茶園をご訪問させていただきました。
ここハドンでは、驚くべきことに地域全域(ハドン郡全域)で無農薬での茶栽培に取り組んでいるとのこと。
そして今回ご訪問させていただいた、竹露茶園は、韓国で一番古い茶農家さん。
三代目となる現在のオーナーの趙さんは、初代から続いている無農薬無肥料での栽培、手摘みの収穫、手もみで釜炒りの製茶で、今も茶作りをされています。
それでは、韓国ハドンの竹露茶園さんをご紹介いたしますね。
竹露茶園さんの茶畑と韓国の冬の空
韓国茶の概要
韓国三大茶産地は、すべて韓国南部に位置する。
竹露茶園さんのあるハドンは、韓国南部に位置する慶尚南道河東(ハドン)郡にあります。
ここハドンは、冬のソナタで一躍有名になった済州(チェジュ)島、ハドンのある慶尚南道の隣の全羅南道・宝城(ボソン)と共に、韓国三大茶産地のひとつと言われているそうです。
そしてハドンは、韓国で2番目に大きな茶産地。
左の韓国南部の地図と地域ごとの生産量などのグラフをご覧ください。
生産量(グラフ右・青色)は、全羅南道が一番多い(66%)ですが、茶畑の面積(グラフ中・茶色)は、慶尚南道が一番広く、この2つの地域で、韓国の茶生産量の8割以上を生産しています。
そしてこのグラフを見ると2つの地域(全羅南道と慶尚南道)は非常に対照的な生産をしていることが見てとれます。
この2つの地域の茶畑の面積(グラフ中・茶色)は、ほぼ同じです。
しかし、生産者数(グラフ左・緑色)は、倍半分、茶生産量(グラフ右・青色)にいたっては、3倍の開きがあります。
韓国の高級緑茶「雨前(ウジョン)」
ここから分かることは、今回訪問したハドンのある慶尚南道は、全羅南道に比べて、茶園面積は等しいが、生産者の数は半分で、生産量は3分の1であるということ。
つまり、少数の生産者が茶園を広々と使い、高級茶を作っている(少ない茶生産量でもや成り立つ=つまり高値で販売している)と考えられます。
そして実際に茶園を見せていただき、このグラフの示すとおりであることを実感しました。
ハドンのお茶専門の研究所
ハドン郡では2006年より、お茶の付加価値を高めるために、郡全域で茶を無農薬栽培に踏み切ったそうです。(農薬を使用したことが判明すると出荷停止になるとのこと。)
趙さんの茶園では、ハドンの典型的な高級茶を作っており、茶作りをはじめて以来50年間、無農薬・無肥料で栽培し、手摘みで収穫し、手もみの釜入り製法で茶作りをされています。
▼つづきはこちら
【世界の茶園】韓国・ハドン 竹露茶(チュンロチャ)
(1)韓国茶の概要
(2)韓国茶の歴史
(3)竹露茶の茶作り
(4)韓国茶の未来
(5)番外編~韓国ぷちぷちマメ知識
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