【世界の茶園】韓国・ハドン 竹露茶(チュンロチャ)(4)韓国茶の未来
韓国での茶作りの未来について
今回、実際に韓国の茶園を訪問させていただき、感じたことは、まず韓国は、日本に比べてまだまだ若い国でこれからまだまだ発展する勢いに溢れています。
まだまだ豊かになる雰囲気が残っており(たぶん日本の昭和30年代のような雰囲気?)、豊かになるにつれ、緑茶の需要も自然と伸びてゆくことが予想されます。
ハドン郡のお茶専門の研究所
また、地域全体で無農薬に取り組んでいるため、海外に輸出しやすいのも今後の成長の起爆剤になるのではないかと思われました。
毎年5月に開催される、ハドン野生茶文化祭り
地域全体での無農薬の取組みのほか、30万人を動員するといわれている5月のハドン茶祭り、200億ウォン(約20億円)かけて作った茶専門の研究所や、茶の文化博物館など、ハドン郡としても茶業の発展を推進しており、日本の茶作りや農業全体のような衰退基調は、まったく感じることができませんでした。
韓国の手もみの製茶の様子
しいて問題点を挙げるとすれば、今後韓国が豊かになるにつれ、人件費も上昇するでしょうから、手摘み・手もみの現在の製法が足かせになる時がくるのかもしれません。
ハドンの茶文化博物館
ただ、無農薬・無肥料、手摘み・手もみは、お茶の原点といっても過言ではないので、今後どれだけグローバル化したとしてもニッチであることには変わりがないでしょう。
そういう意味で、お茶の市場がこれから世界的に広がってゆくことは、竹露茶園にとって、さらなる成長の可能性が約束されているといえるのではないでしょうか?
左から、通訳の飛田さん、委さん、趙さん、おぶぶ松本。
3日間に渡り、茶園および韓国ハドン郡での茶作りの現状が理解できるようにさまざまな場所をご案内くださった趙さん、本当にありがとうございました!
今後、お茶の感動を世界に広めてゆく活動をともにおこなってゆきましょうね!
▼つづきはこちら
【世界の茶園】韓国・ハドン 竹露茶(チュンロチャ)
(1)韓国茶の概要
(2)韓国茶の歴史
(3)竹露茶の茶作り
(4)韓国茶の未来
(5)番外編~韓国ぷちぷちマメ知識
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